鬼怒川源流部 高土山(1128m) 2013年11月9日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 12:28 明神ヶ岳トンネル西口−−12:45 巡視路−−12:48 送電鉄塔−−13:24 高土山−−13:44 送電鉄塔−−13:56 巡視路入口−−13:58 明神ヶ岳トンネル西口

場所栃木県日光市(旧栗山村)
年月日2013年11月9日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場トンネル入口付近の分岐に駐車
登山道の有無送電鉄塔までは巡視路があるがその先は無し
籔の有無送電鉄塔から山頂まで笹藪
危険個所の有無無し
山頂の展望樹林で展望無し
GPSトラックログ
(GPX形式)
ここをクリックしてダウンロード
コメント明神ヶ岳トンネル西側入口より送電線巡視路を経由して北西尾根を往復。明神ヶ岳で笹が薄かったのだから大丈夫だろうと思ったら送電鉄塔より上部で意外に笹があった。背丈を越えるが密籔とまではいかないが薄くもない。濡れていたら突っ込みたくないレベル。でも目印は多い




明神ヶ岳トンネル西口 トンネル入口北側を登る
トラロープあり 長期間存在するようだ
急斜面もトラロープ 県道を見下ろす
伐採地を登る 送電線巡視路に乗る
送電鉄塔下から見た横瀬山 何かのテレメータ用アンテナ?
鉄塔から先は尾根を進む 予想に反して薄い笹
林道を横断 法面にトラロープ

この木を足がかりに石垣を登った この付近は笹が薄い
笹が濃くなって植林の南斜面を巻く 巻道を離れて尾根に登り返す
尾根上は笹 3mくらいの高さにある目印
このくらいの密度の笹が続く 1080m肩から見た高土山
高土山山頂 ここでも引きちぎられた山頂標識
鉄塔まで戻る 送電線巡視路を下る
植林帯をジグザグに下る 砂防ダムに下る
堰堤左側が巡視路入口 廃林道起点が巡視路入口


 明神ヶ岳、前山に続いては湯西川沿いの高土山。ここは北西尾根の途中に送電鉄塔があるのでそこまでは巡視路を利用可能、しかも北向きの尾根なので笹が薄い可能性があるので、登るなら北西尾根がベストと考えた。巡視路入口がどこにあるのか知らないが、最近できた湯西川ダムに伴い移設された県道の明神ヶ岳トンネル西口付近が鉄塔に一番近いので、その付近にある可能性が高いだろう。見当たらなくても適当に尾根を登るけど。

 トンネル西口から南へ車道が分岐しているのでそちらに車を乗り入れる。地形図では沢に沿って車道が書かれているので、これを入れるところまで入ろうかと思ったが入口で既に廃道化。トンネル近くまで戻って広い車道の橋に車を置いて歩きだす。

 トンネル南側は法面で登れないので北側から取りつくことに。トンネル上部は伐採されて落石防止工事済み。ここへの作業道なのかトラロープがある薄い踏跡が出現。巡視路ではないが利用させてもらう。残念ながら巡視路は見当たらずトンネル入口が巡視路入口ではなかったらしい。

 トラロープがあるくらいなので急斜面を登らされるが、人間ではなく鹿の足跡あり。当然鹿はロープなど使わずに登っているはずだ。2か所目のトラロープは露岩混じりでかなり急でまさによじ登る感じだった。ここをクリアすれば伐採された小尾根に出て安心して歩けるようになる。作業道も出てきた。上部の送電鉄塔に向かって電線が伸びているのが見える。電線下まで来ると送電線巡視路が登場、帰りはこれを下ってどこに出るか確認するか。この辺りで車の中に地形図を置いてきてしまったことに気付いたが、GPSに山頂の緯度経度は入力しておいたので山頂を間違えることはなかろう。

 さすが巡視路、階段も整備され歩きやすい。一段上がった860m肩に送電鉄塔が立っていた。鉄塔の途中に何やらアンテナが突き出していたが、何かの遠隔モニタ用か。これの電源用に下界から電線を引いているようだ。高圧送電線には電気がたっぷりと流れているのでそこから取ればいいのにと思うのだが、この送電線の電圧は50万Vであり半端な絶縁性能では扱えず巨大な碍子とこれまた巨大変圧器が必要になってしまう。それを準備するよりも下界から200Vなり6.6kVを引いた方が金がかからないということだろう。

 この先から道が無いがいきなり薄い笹藪が始まる。明神ヶ岳や前山の植生からすれば想定外の事態。まだ薄いので支障はないが標高が上がると濃くなってくるかな。尾根上には目印が散見され、私と同じようなルート取りで登る人も案外いるようだ。我ながら常識的な計画だと思う。

 途中、地形図に無い林道を横断、たぶん地形図の林道の続きだろう。尾根に乗るには1.5mほどの石垣を乗り越える必要があるが、木が立てかけてあってこれを足掛かりに上がった。その上はトラロープが下がるちょっとだけ急斜面をよじ登り尾根に復帰。

 杉の植林帯が始まると尾根上ではなく南側に獣道だか作業道が現れるのでそれに従う。尾根上は背丈を越える笹が生えているので、無毛地帯の植林の中の方が歩きやすいからだ。ただし、このまま巻くようだとどこかで尾根に這い上がらければならない。小さな尾根を巻いてもまだトラバースが続いて尾根上に復帰する気配が無いので、南向きの笹に覆われた小尾根に取り尾付いて上を目指す。微かに獣道があるが尾根の幅が広いので不明瞭。ただし笹の高さは背丈を越えても密度はそれほどではないので両手で簡単に押し開くことができる。

 尾根上に出ると尾根直上よりも北寄りの方が笹が薄い地帯が多いので、北にトラバース気味に上がって行く方が楽だった。尾根の幅が広がった区間は下りが厄介そうだが、振り返ると湯西川ダムの湖面が見えており、これを目標にすれば良さそうだ。この尾根上にも目印があるが登りでは1,2個所しか気づかなかった。3mくらいの高さに付けられたリボンがあったが残雪期というより積雪期に登ったとしか思えない。もちろん笹が雪に埋もれた時期の方が楽に歩けるが、この程度の笹藪なら無雪期でも大きな支障はない。

 なおも笹藪の尾根を登っていくが藪の濃さは標高が上がってもあまり変わらない感じ。傾斜が緩んでピークに立つとこの近辺の山でも見られた引きちぎられた栃木の山紀行の山頂標識あり。他に標識は無く「お掃除」された気配が濃厚。周囲は樹林で展望皆無、尾根の途中の小ピークであり何とも山頂らしくない場所だった。

 帰りは尾根直上を素直に歩いた。途中尾根が屈曲する個所で直進しそうになったが、真正面に高瀬山が見えておかしいと気付き左に進路修正、その後はダム湖面を正面よりやや右に見ながら下っていった。往路で巻いた場所も尾根上を下ったが、北側は笹が比較的薄かったのでわざわざ巻かなくてよかったようだ。

 林道を横断し送電鉄塔で巡視路を下る。往路のトンネル方向へ下る分岐を見送って巡視路をそのまま歩き続けると左手の植林隊の斜面に入る。ジグザグに降りていき最後は砂防ダムのすぐ下に出た。沢は水量少なく簡単に対岸に渡れ、そこには巡視路入口を示す黄色い標柱が立っていた。そこは廃林道入口の広場で一度ここまで車で入ったのだがその時は気付かなかった。

 ここからトンネルまでは僅かな距離だった。

 

都道府県別2000m未満山行記録リストに戻る

 

2000m未満山行記録リストに戻る

 

ホームページトップに戻る